守礼企業をめざして

一条真也です。

ブログ「中部紫雲閣竣工式」で紹介しましたように、今月の19日(火)に沖縄県沖縄市にわが社の新しいセレモニーホール「中部紫雲閣」が完成しました。
正式なオープンは25日(月)ですが、それに先立って館内見学会を開催します。


                  「琉球新報」4月22日朝刊


本日の「琉球新報」「沖縄タイムス」という沖縄を代表する2大新聞に、その全面広告が掲載されました。「中部紫雲閣」の館内見学会は、23日(土)・24日(日)の午前10時〜午後6時まで開催されます。
その内容は、空くじなしの豪華抽選会、青空野菜市、ふっくらパン販売会、花木コーナー、屋台コーナー(沖縄そば・ポップコーン・わた菓子・かき氷)、冠婚通過儀礼コーナー、互助会相談コーナー、無料の行政書士コーナー(日曜のみ)・・・・・と、盛りだくさん!
抽選で20名様に拙著『隣人の時代』(三五館)もプレゼントいたします。
多くの方々のご来館を心よりお待ちしております。



中部紫雲閣」は建物も大きく、駐車場も非常に広いので、今後もさまざまなイベントを開催する予定です。ぜひ開きたいのが、「隣人祭り」です。
中部紫雲閣」の隣は嘉手納基地ですが、騒音問題などで米軍と近隣住民の仲は良好とは言い難いとのこと。ならば、わたしたちが「隣人祭り」を開催して、近所の方々もアメリカさんも一緒に招待したいと考えています。
それによって、両者の関係が少しでも良くなれば、こんなに嬉しいことはありません。


                 「天下布礼」の旗を持って


わが社のミッションは「人間尊重」です。それは「礼」ということでもあります。
サンレーグループは、人間尊重思想を世に広める「天下布礼」によって、人間関係を良くするお手伝いをしたいと願っています。
「礼」といえば、沖縄は「守礼之邦」と呼ばれます。
本来、琉球王国宗主国であった明に対して忠誠を尽くすという意味だったそうです。
しかし、わたしは沖縄が「礼」すなわち「人の道」を守る王国であることを示している思っています。なぜなら、沖縄ほど「人の道」を大切にしている場所はないからです。



かつての日本社会には「血縁」という家族や親族との絆があり、「地縁」という地域との絆がありました。日本人は、それらを急速に失っています。
その結果、「無縁社会」なるものが到来してしまいました。
では、わたしたちが幸せに生きるためには、どうすべきか。
何よりも、先祖と隣人を大切にすることが求められると思います。
沖縄の人々は、日本中のどこよりも先祖と隣人を大切にします。



大切にするのは先祖と隣人だけではありません。
「いちゃりばちょーでい」という言葉は、「一度会ったら兄弟」という意味です。
沖縄では、あらゆる縁が生かされるのですね。
まさに「袖すり合うも多生の縁」は沖縄にあり!
「守礼之邦」は大いなる「有縁社会」でもあるのです。 
すべての日本人が幸せに暮らすためのヒントが沖縄にはたくさんあります。
わたしは、この沖縄から日本を再び「有縁社会」にしたいです。


                    おきなわの力。守礼の心。


2005年8月15日、終戦60年周年の日、わが社は「琉球新報」に広告を出しました。
「おきなわの力」「守礼の心」というコピーで、沖縄から世界へ平和のメッセージを発信。
世界遺産である首里城の「守礼門」が初めて民間企業の広告で使われたそうです。
来年、沖縄が本土復帰してから40周年です。
再来年、サンレー沖縄も40周年を迎えます。
今年から「守礼之邦」に本社を移転したサンレー沖縄は、「守礼企業」をめざします。
わたしは、沖縄より東北の地へ向けて、次のような短歌を詠みました。
「くじけずに なんくるないさ言ふこころ いま沖縄(うちなー)が大和(やまと)を救ふ」  


2011年4月22日 一条真也