一条真也です。
月刊「フューネラルビジネス」(総合ユニコム)の6月号が届きました。
この雑誌では「経営センスを磨く『力』十二則」というコーナーを本名の佐久間庸和で連載していました。今月号で第12回目となり、最終回を迎えました。
この連載は、総合ユニコムのフューネラル事業部・統括部長であった波多野豊氏の依頼によりスタートしたものです。波多野部長とは古くからのお付き合いで、2001年にわたしが社長になってからも何かにつけて励まして下さいました。
よく北九州にも取材に来られ、ブログ「ムーンギャラリー」やブログ「月の館オープン」に書いたフューネラル&グリーフケア・サロンのオープンにも駆けつけてくれました。
わが社の葬祭部門の企画を担当している黒木昭一課長を通じて、波多野部長はさまざまな情報も提供して下さいました。心より感謝しております。
公益社の古内耕太郎社長をわざわざ紹介していただいたこともありました。
古内社長とは同い年で、「専門葬儀社とか互助会の枠を超えて、ともに若きリーダーとして業界を引っ張っていって下さい」との波多野部長の言葉が今も耳に残っています。
「FBシンポジウム2010」での講演のようす
また、ブログ「FBシンポジウム講演」に書いたように、昨年7月9日にパシフィコ横浜で開催された「フューネラルビジネスシンポジウム2010」で講演させていただきました。
演題は「業界発展を考える(株)サンレーのいまとこれから〜葬儀の伝統継承と企業存続」という少々面映いものでしたが、これは波多野部長がつけて下さったそうです。
講演終了後、わたしのもとに波多野部長が駆け寄って来られて、「ありがとうございました。素晴らしい講演でしたよ!」と言って下さいました。
このように、大変お世話になった波多野部長が4月9日19時15分に胃ガンにより逝去されました。享年57歳という若さでした。
わたしは波多野部長の訃報を出張先の東京で知り、非常に驚きました。
また、あまりにも早すぎるお別れに、わたしの心は悲しみでいっぱいになりました。
しかし、わたしはこの別れが永遠の別れではないことをよく知っています。
6月28日にパシフィコ横浜で開催される「フューネラルビジネスフェア2011」の会場で、総合ユニコム主催による「お別れ会」が執り行われるそうです。
わたしもぜひ参加させていただきたいと思っていますが、なにぶん骨折で動けない身ですので、まだ参加を断言はできません。
最終回の原稿は読んでもらえませんでしたが、「経営センスを磨く『力』十二則」は1年間の連載を無事に終えました。なんとか、当初の約束を果たすことができました。
以下の内容ですが、謹んで全12回分の原稿を波多野部長の霊前に捧げます。
第一則 「情報力」
第二則 「管理力」
第三則 「知識力」
第四則 「思考力」
第五則 「創造力」
第六則 「育成力」
第七則 「実行力」
第八則 「伝統力」
第九則 「革新力」
第十則 「共感力」
第十一則 「感謝力」
第十二則 「人間力」
以上、月刊「フューネラルビジネス」2010年7月号〜2011年6月号の連載でした。
連載中、互助会や葬儀業界の方々がよく読んで下さったようで、声をかけられることもしばしばでした。感想のメールやお手紙をいただいたこともあります。
この連載のおかげで、多くの同業者の方々との「業縁」を得ることができました。
これも、故・波多野豊氏のおかげです。心より感謝しております。
冠婚葬祭業界のために多大な貢献をされて人生を卒業されていった故・波多野豊氏の御冥福を心よりお祈りしいたします。
2011年5月27日 一条真也拝