宗像紫雲閣・地鎮祭

一条真也です。

今日は、「宗像紫雲閣」の地鎮祭(新築工事起工式)が行われました。
福岡県の宗像といえば、かの宗像大社の所在地として有名ですね。
その近くの旧・宗像紫雲閣は長い間、地元の方々に愛されてまいりました。
しかし、少々古くなってきましたので、このたび新築オープンすることになったのです。
設計管理は小川建築設計事務所さん、施工は松尾組さんです。


                     地鎮祭のようす


今日は午前中、かなり雨が降っていましたが、地鎮祭が始まる直前に止みました。
そして、不思議なことに地鎮祭が終わると、また振り出しました。
わが社の式典やイベントの場合、こういったケースが多々あります。
もし神仏が護って下さっているのなら、本当に有難いことです。
地元の神社である「宮地嶽神社」から野中芳春宮司がお越し下さり、厳かに神事が進んでいきました。宮司さんの祝詞を読み上げる声は威厳に満ちていました。


                      鍬入れの儀

                      玉串奉奠


まだ松葉杖を使わなくなって日が浅いですが、今日は何とか施主としての務めを果たしました。足運びに用心しながら鋤入れの儀を行い、玉串奉奠を行いました。
地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。
さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。


                    施主挨拶をしました


地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。
いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。
日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。
しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。
やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。
みんなで神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。
事故などなく、無事に宗像紫雲閣が完成することを願っています。
生まれ変わったニュー宗像紫雲閣は、今年11月にオープン予定です。


              ニュー宗像紫雲閣は今年11月にオープン予定


2011年7月6日 一条真也