業界創生人

一条真也です。

昨日は、「葬儀人類学者」こと田中大介さんから、いろいろと冠婚葬祭業界についてインタビューされました。今日は、その冠婚葬祭業界のオピニオン・マガジンとして知られる「月刊フューネラルビジネス」(総合ユニコム)の最新号が届きました。
巻頭には「業界創生人」として、わたしのトップインタビューが掲載されています。


「月刊フューネラルビジネス」2012年4月号



冒頭に、次のわたしの言葉が大きく紹介されています。
「企業の経営者は、自分の考えを広く主張するべき。消費者はその主張を受け取って、その企業の善し悪しを判断することもできるわけですから。」
また、続いて以下のようなリード文が書かれています。
「年間施行件数1万件を超える冠婚葬祭互助会サンレーは、いまなお著しい成長を遂げており、今年から介護業にも進出する。
そんな同社の経営トップに立つ佐久間庸和氏は、“作家・一条真也”の顔も合わせ持つ。これまで60冊近い著作を上梓したほか、新聞や雑誌などのエッセイ・コラム連載、各種講演などで多忙の日々を送る。また、孔子ドラッカー研究の第一人者でもあり、いまや各方面から注目を集める1人だ。今回、佐久間社長は『第2回孔子文化賞』の表彰を受けるために上京、その合間に話を伺った」
そうです、この取材は孔子文化賞の授賞式の日に受けたものなのです。


「月刊フューネラルビジネス」2012年4月号



このインタビューでは、以下のような内容が語られています。
●最初に「葬式は必要!」と言ったのが孔子 
 冠婚葬祭の理念は孔子から教わった
●葬儀は「不幸」なものではない
 新しい価値創造が必要
●経営者と作家の顔を使い分けつつ
 相乗効果で会社の発展に結びつける



最後に、父である佐久間進会長のことを聞かれて、わたしは次のように答えました。
「先代のいいところを受け継ぎつつ会社をよい方向へ導く。これは孔子の思想にも通じることです。“孝”という漢字は、“老”と“子”が組み合わさってできている。つまり、年長者と若者が力を合わせ、知恵を持ち寄ることが大切。古いままでは駄目ですし、すべてを新しく変えてしまうのもよくない、と孔子は説いています。
そういう意味では、会長がいて私がいるいまの状況はとてもバランスがいい。
私に孔子の思想を教えてくれたのは父ですから、本当に感謝したいですね」


「月刊フューネラルビジネス」2012年4月号



なお、同誌の「Book Review」には、『のこされた あなたへ』(佼成出版社)がトップで紹介されていました。本当に、ありがたいことです。
この本にも、孔子の思想が流れていると自分では思っています。
わたしは、2500年に前に孔子が説いた「礼」こそは、人類普遍の思想であると思っています。また、その「礼」を形にした「冠婚葬祭」も人類普遍の文化であると確信します。
これからも、日本の冠婚葬祭文化を守るために精進していく覚悟です。


2012年3月24日 一条真也