「論語塾」スタート

一条真也です。

現在、わたしは、いくつかのメディアで連載を抱えています。
その中で、「リビング北九州」での新しい連載がスタートしました。
連載のタイトル名は、「一条真也論語塾」といいます。


「リビング北九州」5月26日号



「リビング北九州」は、約30万部を発行する北九州を代表するフリーペーパーです。
以前、わたしは同紙に「ハートフル・エピソード」というエッセイを連載していました。
これは、主に結婚式やお葬式の感動実話エピソードの紹介でした。
映画「おくりびと」が世界中の人々の心を打ちましたね。
もともと、冠婚葬祭とは「愛」と「死」のセレモニーです。
そこには、思いやり、感謝、感動、癒しなど、さまざまな心が込められています。
お葬式の世話をする“おくりびと”は故人の魂を送る人ですが、わたしは結婚式のお世話をする人を“むすびびと”と呼んでいます。なぜなら新郎新婦の魂を結ぶからです。
この連載は1年間続き、非常に大きな反響がありました。



続いて、「となりびとエピソード」というエッセイを1年間連載しました。
「となりびと」とは、文字通り、隣人のことですね。
「となりびとエピソード」では、そんな隣人との心温まる実話を紹介しました。
連載がスタートした時期は、ちょうど東日本大震災が発生してから2ヵ月後でした。
ブログ「されどこれより隣人の世」に書いたように、東日本大震災以来、日本人の間の「隣人愛」が深まり、支え合い・助け合いの輪が広まりました。
かつての日本には隣人との心の交流がたくさんありました。
そんな実話の数々を1年間にわたって紹介し、これも大きな反響がありました。



そして、新連載「一条真也論語塾」がスタートするわけです。
その第1回目の冒頭に、わたしは次のように書きました。
「わたしは、紀元前551年に生まれた孔子を人類史上で最も尊敬しています。ブッダやイエスも偉大ですが、孔子ほど『社会の中で人間がどう幸せに生きるか』を考えた人はいません。そして、最大の人間通である孔子とその門人の言行録が『論語』です」
わたしは大学の客員教授として、これまで多くの中国人留学生や日本人学生たちに『論語』を教えてきました。その流れで、昨年末に『世界一わかりやすい「論語」の授業』(PHP文庫)を出版し、おかげさまで好評を得ています。そのような一連の活動を評価していただき、このたび「孔子文化賞」を受賞させていただきました。


社会の中で幸せに生きるために



そのおかげで、北九州の方々からも「論語の話をしてほしい」「論語についてのコラムを連載してほしい」といった要望をたくさん頂戴しました。
いずれは、北九州のみなさんの前で実際に『論語』の授業を行いたいと考えていますが、まずは連載コラムから始めたいと思います。
これから毎月、『論語』に登場するさまざまな言葉を紹介しながら、「社会の中で幸せに生きる」方法を一緒に考えてみたいと思います。
掲載後はHP「一条真也のハートフルムーン」にもUPいたします。お楽しみに!


2012年5月29日 一条真也