飯塚紫雲閣竣工式

一条真也です。

今日は、11時から飯塚紫雲閣の竣工神事が行われました。
ブログ「飯塚紫雲閣地鎮祭」に書いたように、2月10日が地鎮祭でした。
それから5ヵ月と少々の時間が経過して、ようやく完成しました。


完成した飯塚紫雲閣



飯塚といえば、炭鉱の町として歴史を刻んだ場所です。
人口の多さでいえば、福岡、北九州、久留米、に次いで福岡県で4番目の都市です。
観光名所としては、伊藤伝衛門邸、嘉穂劇場、炭鉱のボタ山などが有名です。
また、7月15日からは飯塚祇園山笠が盛大に行われました。
飯塚市出身の人物としては、昨年、国内初の記憶遺産を受賞した炭鉱記録画家の故・山本作兵衛。ミュージシャンの井上陽水氏。さらには、元ヤオハン会長で、現在は飯塚市在住の和田一夫氏などの名前が浮かびます。
特産品としては、ひよこ、千鳥饅頭、さかえ屋、南蛮往来といった銘菓が多いですね。
これは、炭鉱で重労働だった人々が甘味を求めたからだとされています。
お菓子には、お茶がつきものです。この地には、丸島園という日本茶の名門企業があります。この飯塚紫雲閣の建設用地は、もともと丸島園の倉庫でした。
というわけで、どことなく茶の残り香が漂う場所に、新しい紫雲閣がオープンしました。


竣工神事のようす

感謝状の贈呈



これまで、飯塚の地には平成2年10月にオープンした紫雲閣があり、21年間にわたって地元の方々に愛されてきました。しかし、施設が小さくてキャパシティが足らず、一部の会員様、お客様には特にご不便をおかけしていました。そこで平成24年2月より建て替え工事に着工し、本日、無事に竣工を迎えた次第です。
由緒ある嚢祖(のうそ)八幡宮から宇都宮直崇権禰宜にお越しいただきました。
開式の後、修祓之儀、降神之儀、献饌、祝詞奏上、清祓之儀、玉串奉奠、撤饌、昇神之儀、そして閉式と、滞りなく竣工清祓神事を終えました。
設計を担当していただいた(株)スズキ設計の鈴木社長、施行を担当していただいた日本建設(株)福岡支店の出水支店長に感謝状を贈呈いたしました。


施主挨拶をしました



わたしは、施主として挨拶しました。
まずは、「飯塚」という地名の由来について話しました。
「飯塚」という地名がどうしてついたのか、こんな説があります。かつて、神功皇后がこの地方をお通りになったとき、従軍兵士の論功行賞をなされ、おのおの郷土に帰されたが兵士たちはなお皇后の徳を慕って飯塚まで従い「いつか再び玉顔そ拝し奉らん」と深く歎き慕ったといわれ、名づけてイヅカ (飯塚)の里と伝えられたといわれます。


なつかしき故人は何処 この地より魂を送らん飯塚の里で



「いつか」は、「いつか、またお会いしたい」という意味だったのです。
つまり、再会を願う意味が飯塚という地名には込められているわけです。
まさに、セレモニーホールにこれほどふさわしい名前はありません。
わたしは、このような土地に新しい紫雲閣をオープンさせていただき喜びを述べ、「いづか」という言葉には「いずこ」も連想させることから、次のような短歌を披露しました。
「なつかしき故人は何処(いずこ) この地より魂(たま)を送らん 飯塚(いづか)の里で」


直会での会長挨拶

神酒で乾杯しました

最後は「末広がりの五本締め」で



その後、田中支配人より「決意表明」が読み上げられました。わが社のミッションである「人間尊重」の精神で、この地の方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。
竣工式の後は、集合写真を撮影して、直会(なおらい)に移りました。
最初に、佐久間進会長が施主を代表して挨拶しました。
それから、嚢祖八幡宮の宇都宮権禰宜の乾杯の発声で宴がスタート。
最後は、橋本常務の音頭でサンレー名物「末広がりの五本締め」を行いました。


丸嶋兄弟と対談した『茶をたのしむ



飯塚の地に、新しい紫雲閣をオープンできて、本当に感無量です。
元の土地の所有者であった丸島園さんには大変お世話になりました。
今日の竣工神事には、丸島園の丸嶋兄弟も参加してくれました。
この兄弟は、ブログ「新茶の恵み」ブログ「新茶のご挨拶」でも紹介しました。
茶をたのしむ』(現代書林)の中で、わたしと対談したこともあります。
彼らのお母さんは、毎日わたしのブログを読んで下さっているそうです。
立派になった息子さんたちの姿を見て、きっと喜んでおられることでしょう。


朝日新聞」「読売新聞」「西日本新聞」7月19日朝刊広告



この新しく生まれた飯塚紫雲閣の見学会は、7月21日(土)に行われます。
どうか、多くの方々の安らかな旅立ちのお手伝いができますように・・・・・。
なお、本日の「朝日」「読売」「西日本」の各紙に広告が掲載されました。


2012年7月19日 一条真也