一条真也です。
ブログ「飯塚紫雲閣竣工式」に書いたように、19日に飯塚紫雲閣の竣工神事を行いました。本日もまた、11時から門司港紫雲閣の竣工神事が行われました。
ブログ「門司港紫雲閣地鎮祭」に書いたように2月4日が地鎮祭でした。
それから5ヵ月と20日でようやく完成したことになります。
このところ、ずっと新施設の竣工式が続いています。本当に、ありがたいことです。
完成した門司港紫雲閣
門司港といえば、かつては横浜港・神戸港と並ぶ「日本三大港」と呼ばれました。
ここには、ブログ「門司港レトロ」に書いた観光スポットがあります。JR門司港駅周辺地域に残る外国貿易で栄えた時代の建造物を中心に大正レトロ調に整備しています。
対岸の下関市唐戸や巌流島などとの周遊ルートとして多くの観光客で賑わっています。ちなみに、佐久間会長が門司港レトロ倶楽部の初代会長を務めています。
竣工神事のようす
館内清祓之儀が行われました
柏手を打ちました
門司港レトロ地区のすぐ近くには、「セレモニーホール清心」がありました。
同ホールは長い間、地元の方々に愛されてきましたが、少々古くなってきました。
手狭でもあり、会員様やお客様には不便をおかけしてきました。そこで平成24年2月より建て替え工事に着工し、本日、無事に新築の門司港紫雲閣として竣工を迎えた次第です。由緒ある戸上神社から是則宗孝禰宜にお越しいただきました。
開式の後、修祓之儀、降神之儀、献饌、祝詞奏上、清祓之儀、玉串奉奠、撤饌、昇神之儀、そして閉式と、滞りなく竣工清祓神事を終えました。施行を担当していただいた(株)松尾組の松尾茂行社長には感謝状を贈呈させていただきました。
わたしは施主として次のように挨拶しました。
ようやく梅雨明けしたが、このたびの九州の豪雨は凄まじかった。
自然の脅威を再認識するとともに、土地の神様をおまつりすることの大事さを痛感した。
さらに、産土の神様に礼を尽くすのは「国誉め」の儀式が大切である。
日本最初の歌を詠んだのはスサノオノミコトとされている。
怪蛇ヤマタノオロチを退治した後、次のような歌を詠んだ。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣造る その八重垣を」
これが和歌の第1号のようですが、「出雲」という地名が歌われている。
これは、そのまま「国誉め」すなわち、祝福の言霊となっているわけだ。
その土地の地名を歌に詠むことは、産土の神様への最高の礼なのである。
先日の飯塚紫雲閣の竣工に際しては、わたしは「なつかしき故人は何処 この地より魂を送らん飯塚の里で」という短歌を詠みました。これも「国誉め」の歌です。
いにしへの浪漫あふるる門司港の魂の港はここにありけり
わたしは、門司港について以下のような話をしました。
門司港と言う場所は、九州の最北端である。
古代より、この地には大陸や朝鮮半島から多くの文化が入ってきた。
また、「日本三大港」の1つとして、文化の発信基地となった場所でもある。
レトロの浪漫が溢れている地に、このように立派なホールを建設できて、本当に嬉しい。
これで、会員様に満足のゆくサービスを提供することができる。
セレモニーホールというのも、ある意味では港のようなものだ。
そう、故人の魂が「こちら側」から「あちら側」へと旅立つための港である。
そして、わたしは次のような短歌を披露しました。
「いにしへの浪漫あふるる門司港の 魂(たま)の港はここにありけり」
直会での佐久間会長の挨拶
その後、中野支配人より、この地の方々の人生の卒業式を心をこめてお世話させていただき、地域に愛される会館をめざしますという力強い決意を受け取りました。
竣工式の後は、集合写真を撮影して、直会(なおらい)に移りました。
直会の冒頭では、佐久間進会長が挨拶しました。
佐久間会長は、この門司港の地は尊敬する出光佐三翁にゆかりがあるとし、出光翁の「人間尊重」という思想に感銘を受けて、わが社のミッションにしたと明かしました。
戸上神社の是則禰宜の発声で乾杯
会長の挨拶の後は、戸上神社の是則宗孝禰宜の乾杯の発声で宴がスタート。
祝詞もそうですが、是則禰宜の声には張りがあって、聞くだけで背筋が伸びます。
乾杯後は、松柏園の弁当を食べながら、みんなで楽しく歓談しました。是則禰宜とも、今年、北九州市で開催されるJCの全国大会やBー1グランプリの話などをしました。
最後は、橋本常務の音頭でサンレー名物「末広がりの五本締め」を行いました。
最後は、「末広がりの五本締め」で
この新しく生まれた門司港紫雲閣が多くの方々の安らかな旅立ちのお手伝いができますように。この門司港紫雲閣の見学会は、7月25日(水)に行われます。
なお、本日の「朝日」「読売」「毎日」「西日本」の各紙に広告が掲載されました。
2012年7月24日 一条真也拝