ニッポン人には「和」が似合う

一条真也です。

昨日からサンレーグループの全国衣装責任者会議が開催されていますが、今日はそのハイライトとして衣装共同仕入会が行われています。会場となっている松柏園ホテルバンケットには、さまざまな婚礼衣装が所狭しと並べられています。


                 和装は日本人の民族衣装


現在のブライダル・シーンはウエディングドレスが主流です。
和装の人気はどんどん下がっており、ドレスしか着ない新婦さんが増えてきました。
わたしは、とてももったいないことだと思います。
なぜなら、日本人の女性は和装が一番似合って、一番美しく見えるからです。
肌の色や体型に合わせて、日本の女性を最も美しく見せるようにデザインされたものが和装なのです。それを、フランス人やイタリア人やアメリカ人のモデルを使った写真を見て自分が日本人であることを忘れ、一生に一度の結婚式にドレスしか着ないというのは、どう考えてももったいない話です。後から後悔しても遅いのです。
これから結婚式をされる新婦さんは、ぜひ、「和装がいいか、悪いか」と悩むのは後回しにして、写真の前撮りのときだけでも和装を着られることをお薦めします。
グローバル化の時代は同時にまたローカル化の時代です。
一方で世界共通のスタイルが生み出されるのと同時に、それぞれの地域や場所が、その独自の個性を育てます。
世界の社会学者たちは、これを「グローカリズムの時代」と表現しています。
まさにグローカリズムの時代では、和装を着ることがスタイリッシュになるのです。
和装は日本人の民族衣装です。
結婚式のとき、韓国の人たちはチョゴリを着ますし、インドの人たちはサリーを着ます。
その他、タイ、ハンガリーウクライナチェコスロバキア、そしてイスラム教圏・・・・。
世界中の人々が自分たちの民族衣装を身にまとい、結婚式にのぞみます。
日本の結婚式には、やはり和装がないと物足りません。
新婦だけではありません。
新郎の和装姿はりりしい「侍」を連想させ、男ぶりを大いに上げます。
悪いことは言いませんから、ぜひ結婚式をされる方は和装を着て下さい。
ニッポン人には「和」が似合うのです。


2010年2月25日 一条真也