「素敵なバーディー」

一条真也です。

地下鉄サリン事件から15年目の昨日は、とにかく風がすごかったですね。
各地で暴風の被害者が続出し、けが人ばかりか北九州市では亡くなった方もおられました。心より御冥福をお祈りしたいと思います。
昨日、わたしはオウム関連の本を読んだり、地獄の映画を観たりで、疲れました。
今日はリラックスして、わたしの好きな音楽についてのブログを書きたいと思います。



わたしは音楽を聴くのももちろん好きですが、自分で歌うのはもっと好きです。
そうです、カラオケですね。わたしは自他ともに認める大のカラオケ好きなのです。
地元の小倉をはじめ、金沢や那覇にも行きつけのカラオケ店はありますが、なんといっても日本一のカラオケの店は東京にあるカラオケ・スナック「DAN」でしょう。
以前、「東京の止まり木」としてブログで紹介した店です。
音楽関係を含むマスコミ各社が集中する赤坂見附に店があるせいか、とにかくDANのお客さんは歌がうまいです。カラオケの順位が出る機械を設置しているのですが、数千人中、数万人中で1位になる人がバンバン続出します。
わたしは、マーク・ハマーの「夜がくる」、沢田研二の「おまえがパラダイス」、そしてサザンオールスターズの「素敵なバーディー」などで必ず1位を取ります。
いわば、この3曲はカラオケ必勝曲ですね。
でも、ブログでそのことを書いたところ、曲そのものを知らない人が多くてガッカリ。
いずれも名曲ばかりですので、ぜひ、今日は3曲続けて紹介したいと思います。
まずは、比較的新しいところ(そうはいっても、けっこう古いけど)から行きましょう。
では、サザンオールスターズの「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」をどうぞ!


いかがですか?いい曲でしょう。
1993年7月に発売されたサザンの33枚目のシングルです。
わたしは、何を隠そう、三度の飯よりサザンオールスターズが大好物で、「桑田佳祐国民栄誉賞を!」というのが口癖なのです。
それこそファースト・ソングの「勝手にシンドバッド」から現時点でのラスト・ソング「I AM YOUR SINGER」まで、サザンの歌はなんでもカラオケで歌いますが、中でも一番好きな歌がこの「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」なのです。「BIRDY」というのは「小鳥チャン」といったような意味、つまり「カワイ子ちゃん」のことですね。


サザンの功績の1つに「歌謡曲をロックのように歌う」というものがあります。
この曲などもまさにそうですね。
本質は歌謡曲なのだけれども、ロックのように聴こえてしまう不思議な歌。
音楽評論家の中山康樹氏は著書『クワタを聴け!』(集英社新書)で、この「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」について、「クワタがジョン・レノンボブ・ディランと同じ重みで影響を受けた前川清(クールファイブ)の腹ちがいの弟がリード・ヴォーカリストとして歌っている感じ。コーラスはビーチ・ボーイズの仮面をつけたクールファイブ」と述べています。いやはや、うまいこと言いますねぇ。


それと、この曲はプロモーション・ビデオ(PV)が素晴らしい。
映画監督の岩井俊二が作った作品ですが、桑田とハラ坊の夫婦が江ノ電に乗り込んだら、お坊さんとシスターが席に座っているところとか、湘南の海岸で「世界一小さなステージ」に立つところとか、最後に打ちあがる花火とか、もう最高です!
お世辞ではなく、完璧なPVだと思います。
よろしければ、PVは以下のYouTubeから御覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=z2k_Ytug5Kc


今度ぜひ、あなたと一緒に「NO NO BIRDY」を合唱したいですね!



2010年3月21日 一条真也