春休みにはユーミンを♪

一条真也です。

連休が明けても、娘たちが学校に行きません。
不審に思って問い正したら、「何を言ってんの、もう春休みだよ!」と言われました。
おお、春休み! なんという懐かしい響き。甘美な響き。
大人になると、春休みなど関係ありませんからね。


「春休み」と聞くと、ユーミンの「最後の春休み」のメロディーが浮かんできます。
卒業によって、ついこの前まで自分の居場所だった教室が、そうではなくなってしまう。
そんな切なさを優しく歌いあげる。
アルファベットの名前順さえ、あなたはひどく離れてた・・・・・。
ユーミンらしい、とてもセンチメンタルな名曲ですね。


4月からは長女は高校3年生、次女は小学5年生になります。
時の過ぎる速さに驚くとともに、彼女たちがいつか巣立つ日を想像してしまいます。
考えてみれば、家庭というのも一種の学校のようなものかもしれません。
なぜ、昔から新婦の父親は結婚式で涙を流すのか?
それは、結婚式とは、娘が家庭という学校を巣立つ卒業式だからです。
今のうちに娘たちとの写真をたくさん撮らなければ。
ということで、次の曲は「卒業写真」です。ハイ・ファイ・セットも歌いましたね。


ユーミンの歌は、サザンオールスターズのそれとともに、わが青春のさまざまなシーンを豊かに彩ってくれました。
最初に聴いたのは、たしか小学6年生のときです。
当時、短波放送ブームでラジカセが全盛期でした。
わたしも、ナショナルのクーガでラジオを聴くようになりました。RKBラジオだったと思いますが、日曜日に「ベスト30歌謡曲」という番組をやっていて、よく聴いていました。
西城秀樹とか山口百恵の歌あたりがお目当てだったと記憶していますが、そこに突然、聴いたこともないスタイリッシュな音楽が耳に飛び込んできたのです。
それが、荒井由実のデビュー曲「あの日にかえりたい」でした。


いやあ、何度聴いても、ウットリしますね。
いわゆるボサノヴァ調なのでしょうが、ボサノヴァに乗った日本語の新鮮さ!
それは、後に「勝手にシンドバッド」で桑田佳祐がロックに日本語を乗せたことにも等しいインパクトでした。わたしは、こよなくサザンとユーミン愛する人間です。
そんなわたしが忘れられないのは、DVD「昭和八十三年度!ひとり紅白歌合戦」において、桑田佳祐が「あの日にかえりたい」を歌ったこと。
なんと、サザンとユーミンが交錯したのです。
あれは本当に感涙モノでした。(泣)


2010年3月23日 一条真也