神社はパワースポット

一条真也です。

天河で一夜を明かしました。
鎌田東二さんが吹く法螺貝の音で目を覚まし、6時からの朝食前に宿泊している民宿から歩いて天河大弁財天社へ参拝に。
早朝の天河の山頂には霞がかかり、神域には清々しい気が充満していました。
               
                     早朝の天河大弁財天社


ちょうど、鳥居のところで柿坂神酒之祐宮司にお会いしました。
神職の方々は、本当に朝が早いのですねぇ。
写真を撮っていたら、「わたしが写してあげましょう」と宮司さん。
なんと、柿坂宮司にわたしの写真を撮影していただきました。まことに恐縮しました。
後で写真を見てみたら、光の玉がたくさん写っていて、ビックリ!
なんなんだ、この光の玉は?!


          写真に不思議な光の玉が!(撮影:柿坂神酒之祐)



天河を出発した後は、近くの丹生川上神社へ寄りました。
ここは「水の神様」をまつっていますが、天河と同じくプラスの気に満ちていました。
手水場で口をゆすぎ、美味しいお水をいただいてから、参拝させていただきました。



いま、神社が見直されているようです。
とくに若い人たちの間で、「パワースポット」として熱い注目を浴びています。
いわゆる生命エネルギーを与えてくれる「聖地」とされる場所ですね。
神道研究の第一人者である鎌田さんによれば、空間とはデカルトがいうような「延長」的均質空間ではありません。
世界中の各地に、神界や霊界やさまざまな異界とアクセスし、ワープする空間があるというのです。
ということは、世界は聖地というブラックホール、あるいはホワイトホールによって多層的に通じ、穴を開けられた多孔体なのですね。
まさに、天河大弁財天社にしろ、出雲大社にしろ、伊勢神宮にしろ、神社とは穴の開いたパワースポットなのです!



わたしも、疲れたときなど、よく神社に行きます。
何よりもまず、神社は木々に囲まれた緑の空間です。
ゆたかな緑の中にいると、いつの間にか元気になります。
また、神社はさまざまな願いをかなえてくれる場所でもありますね。
わたしは、しばしば志を短歌に詠み、神社に奉納します。
不思議とその後は物事が順調に進み、願いがかなうような気がしています。
八百万の神々をいただく多神教としての神道の良さは、根本的に開かれていて寛容なところです。まったく神社ほど平和な場所はありません。
伊勢神宮出雲大社には心御柱がありますが、すべての神社は日本人の心の柱だと思います。そんな考えから、わたしは一昨年、『開運!パワースポット「神社」へ行こう』(PHP文庫)を監修しました。


                  神社は日本人の心の柱    


最近、人々の絆がなくなり、「無縁社会」が叫ばれていますが、もともと神社とは日本人の血縁と地縁を強める場所でした。
わが社では、地域の方々が集う食事会である「隣人祭り」の開催をサポートさせていただいていますが、最近は神社で開催することもしばしばです。
今後、ますます神社の重要性は高まっていくように思います。
これから、いよいよ桜の季節。
多くの神社の境内には桜の木が植えられています。
さあ、あなたも花見もかねて、近くの神社に行ってみませんか?


2010年3月27日 一条真也