桜が咲いた

一条真也です。

まだまだ寒いですが、いよいよ桜が咲きましたね。
春といえば、なんといっても、花です。
冠婚葬祭業というのはとにかく花と縁が深いこともあり、わたしも男ながらに花には興味があります。というより、花が大好きです。

わたしの趣味のひとつにガーデニングがありますが、わが家のささやかな庭にはさまざまな花が咲く樹が植えられています。
1年を通じてその季節ならではの花を楽しんでいますが、3月末になれば、庭で一番の老木である桜が花を咲かせはじめます。

                     わが家の乳母桜


わたしは、この瞬間だけのために1年中、この厄介な桜の木に耐えているといっても過言ではありません。
夏には毛虫、秋には毎日落ちてくるうっとおしい落葉の掃除にもじっと耐えているのは、この季節に開花するわずかな期間の感動のためなのです。
数日間あたたかい日が続くと、またたく間に桜は満開になります。
見上げると、空の青に桜の薄いピンク、その色のコントラストの見事さに時の過ぎるのも忘れて見とれてしまいます。
そして、さらに美しいのは、散りゆく桜の花びらが風が吹くたびに文字通りの桜吹雪になって宙に舞うときです。くるくる舞いながら無数の花びらが落ち、やがて地面は薄いピンクのカーペットになってしまいます。
そのさまを見て、わたしは「人の人生も桜と同じだなあ」としみじみ思いました。
そして、ピンクのカーペット上で「花は咲き やがて散りぬる 人もまた 婚と葬にて 咲いて散りぬる」という短歌を詠んだことがあります。
「婚と葬」とは、まさに「冠婚葬祭」のことです。わが社の冠婚葬祭施設である「松柏園ホテル」にも、「小倉紫雲閣」にも、桜が美しく咲きました。

                  松柏園ホテルは八分咲き


                  小倉紫雲閣は五分咲き?


わたしの花への想いは、『花をたのしむ』(現代書林)に書きました。
桜について、バラについて、菊について、花への想いが溢れています。
ご一読下されば幸いです。


                  ハートフルフラワーのすすめ


2010年3月28日 一条真也