『ドラッカー思考』

一条真也です。

昨年の秋に上梓した『最短で一流のビジネスマンになる!ドラッカー思考』(フォレスト出版)の増刷が決定しました。
フォレスト出版編集部の森下裕士さんから連絡がありました。
じつは前例がないほど初版部数が大きかったのですが、増刷されるということは、それだけドラッカーに対する世間の関心が高いのでしょう。
この本は、アマゾンでも総合ベストテン入りを果たしました。
さらには、昨年のビジネス書大賞にもノミネートされた本です。



昨年、歴史が奇妙に符合しました。
100年に1度の世界不況、創業100年の世界最大の製造業であるGMの破綻、そしてピーター・ドラッカーの生誕100周年。
これら3つの出来事が一度に重なったのは偶然とは思えません。
ましてや、ドラッカーはGMとはただならぬ深い関係にありました。
なにしろ、彼が世界中に影響を与えるそのマネジメント理論を完成させたのはGMで行った調査がもとになっているのです。
そして、この世界不況の原因はサブプライム・ローンに代表される強欲資本主義にありました。それが行き詰まり、世界経済が危機的状況に見舞われているわけです。
見直すべきは、「人が主役」「会社は社会のもの」というドラッカー思考です。
蔓延した強欲インフルエンザに世界中が侵されているなら、ドラッカー思考はその特効薬としてのタミフルではないでしょうか。
ドラッカーは20世紀最高の思想家であり、21世紀社会の見取り図をわたしたちに示してくれまし」た。今こそ、高らかにドラの音を鳴らす時が来たのです!
そのようなことを、昨年11月、東京の浅草にある「すみだリバーサイドホール」で開催された東京国際ビジネスカレッジ主催の特別講演で述べました。
日本のみならず、中国、韓国、タイ、ベトナムシンガポールウズベキスタンの留学生たちが200名以上も参加してくれました。
みなさん、人間尊重のドラッカー思考に共感してくれたようです。
最後はドラッカーにかけて銅鑼(どら)の音を鳴り響かせました。



                東京国際ビジネスカレッジでの講演


資本主義が迷走している今、ドラッカー思考こそが真に求められていると思います。
もっともっとドラの音を鳴らさなければなりません。



                 最短で一流のビジネスマンになる!



2010年4月3日 一条真也