なつかしのBI砲

一条真也です。

タイガーマスク」のマンガを読み直して、なつかしいのはBI砲の勇姿です。
そう、ジャイアント馬場アントニオ猪木の日本最強コンビですね。
プロ野球における長嶋茂雄王貞治と並ぶ、最大のライバル関係でしたね。


馬場のつくった全日本プロレスは、「王道」。
猪木のつくった新日本プロレスは、「闘魂」。
馬場の必殺技は、“椰子の実割り”と“脳天唐竹割り”と“16文キック”。
猪木の必殺技は、“弓を引くストレート”と“卍固め”と“延髄斬り”。
力道山の弟子だった馬場の弟子は、ジャンボ鶴田天龍源一郎
同じく力道山の弟子だった猪木の弟子は、藤波辰爾長州力
火と水のように合わなかった二人でしたが、それぞれのプロレスを究めましたね。



馬場は、ブルーノ・サンマルチノ、フリッツ・フォン・エリック、ジン・キニスキーボボ・ブラジルザ・デストロイヤーといった古典的なレスラーと手が合いました。
一方の猪木は、カール・ゴッチビル・ロビンソン、ドリー・ファンク・ジュニアなどのテクニシャン、もしくはアンドレ・ザ・ジャイアントハルク・ホーガンといったパワーファイターと名勝負を残していますね。



両雄ともに対戦したレスラーも多いです。
アブドーラ・ザ・ブッチャーやブルーザ・ブロディは馬場、タイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセンは猪木のほうと相性が良かったと思います。
馬場や猪木ほどの存在感のあるプロレスラーはもう出現しないでしょう。
もう二度と交わらないと思っていたのに、1976年の「プロレス夢のオールスター戦」でBI砲が一夜限りの復活を遂げ、ブッチャー&シンの「史上最凶コンビ」との対戦が実現したのは感涙モノでしたよぉぉぉぉぉ!(ターザン山本風に)
あの頃、誰が何と言おうと、私、プロレスの味方でした。


2010年4月11日 一条真也