営業責任者会議

一条真也です。

金沢から戻ってきました。
戻り次第、北九州市サンレー本社に、NHKの小木寛ディレクターと比留間亮司アナが来られて、打ち合わせをしました。
NHKに出演することに決めました。
26日に福岡のスタジオで収録します。
番組のタイトルは「徹底討論 ふるさと再生スタジアム」で、テーマは「どうなる?あなたのお葬式・お墓」になりました。
出演者は、宗教学者島田裕巳さん、ミュージシャンの南こうせつさん、タレントの橋本志保さん、それにわたしの4人です。
島田さんはベストセラー『葬式は、要らない』の著者であり、元かぐや姫のリーダーとして有名な南さんは大分県のお寺の息子さんだそうです。また、橋本さんは元・福岡放送アナウンサーで、タレントのガダルカナル・タカさんの奥様だとか。
なかなかの豪華メンバーですが、わたしは心の底から「葬式は必要!」と確信しているので、その考えを素直に述べたいと思っています。
論客ぞろいなので、思うように話させてくれるかどうか不安ですが。(笑)
番組では「お葬式、お墓から見えてくる無縁社会 私たちはどう向き合う?」というテーマについても語り合うことになっていますので、できれば「隣人祭り」などの取り組みも話したいですね。
放映は28日(金)の20時から45分間ということで、まずは九州・沖縄で放映するとか。
(たった今、口蹄疫被害拡大に伴う影響で、NHKの番組放映のスケジュールが多少変更され、放映日が少し延期になると連絡が入りました。放映日の詳細は後日連絡が入りますので、またお知らせします。)

                  NHKへの出演が決まりました

                    営業責任者会議の模様


その後、今日から開催されたサンレーグループ全国営業責任者会議で訓話をしました。
営業部門の責任者たちに、「冠婚葬祭とは何か」「互助会とは何か」「営業とは何か」といった本質論を問いかけました。
わが社は冠婚葬祭業ですが、わたしは、この仕事くらい価値のある仕事はないと心の底から思っています。
2001年10月の社長就任以来、「結婚は最高の平和である」と「死は最大の平等である」を2大テーゼに、結婚式や葬儀の1件1件が実は人類の「平和」「平等」の実現につながっているのだと説いてきました。
そして、冠婚葬祭互助会の真の商品とは「人の道」であると訴えてきました。
昨日は、大学生たちに孔子の思想、すなわち儒教について話しました。
儒教で最も重要とされるのは「礼」ですが、これはマナーというよりもモラル、つまり「人の道」。そして、人の道を歩む上で最も大事なことは、親の葬儀をきちんとあげること。
孟子は「人生の最大事は親の葬礼なり」と述べています。
孔子の母親はもともと葬祭業者であり、孔子は葬儀の重要性を身に染みて感じていました。それが儒教の思想的根幹となったのです。
日本には、入会さえすれば自動的に「人の道」が歩める冠婚葬祭互助会があります。
今日も全国各地で孔子の末裔たちが人々に「人の道」を提供し続けているのです。
つまり、わが社をはじめ互助会各社の営業スタッフは、日本人が「人の道」を歩める倫理上のサポートをしているのだと信じています。
そして、日本が無縁社会化することを食い止める力を持っていると思います。
わが社の利益のためなどではなく、日本人の「こころ」を守るために彼らには頑張ってほしいと願っています。



それから、今日は悲しいニュースがありました。
会議に参加予定だった営業のブロック長が1名欠席しました。
奥さん膵臓がんで亡くなったのです。
彼も奥さんも、ともに33歳という若さです。
しかも1歳になったばかりの娘さんがいます。
本当に気の毒でなりません。
わたしは「死」をけっして「不幸」だとは考えていませんが、若い方が亡くなること、それも幼い子を残して亡くなることは、やはり堪らないものがあります。
今夜、小倉の「徳力紫雲閣」で通夜が開かれるので、みんなで参列しました。
愛する人を亡くして悲しみの底にあるとき、仲間たちが駆けつけてくれれば少しでも心強く感じるものだと思います。
わたしの訓示、それから懇親会の時間を繰り上げて、みんなで通夜に駆けつけました。
みんなで、仲間の奥さんを悼みました。
明日は告別式があります。わたしは参加するつもりです。
故人の御冥福を心よりお祈りいたします。
合掌。


2010年5月20日 一条真也