悲しいうた♪

一条真也です。

沖縄から帰ってきました。
沖縄は梅雨で、今日もずっと雨でした。どうも、気持ちが晴れません。
昨日の総合朝礼では、若くして亡くなった社員の奥さんの葬儀について話していたら、不覚にも涙が溢れて壇上で声を詰まらせてしまいました。
1歳になる娘さんのことに触れたとたん、もうダメでした。
沖縄の社員の中にも、ハンカチを目に当てる人の姿が目立ちました。
それから、例の米軍普天間飛行場辺野古移設決定です。
日米共同発表を知ったとき、体中の力が抜けたように感じました。
そして、無性に悲しくなりました。その悲しさは、小倉に戻った今も変わりません。



ということで、今夜は「悲しいうた♪」をお届けします。
まずは、杏里の「悲しみがとまらない」です。
わたしが大学生の頃にヒットしたように記憶しています。
恋人を親友に奪われた女性の歌ですね。


それから、フォーククルセイダースの「悲しくてやりきれない」です。
この歌は、たしかに悲しいのですが、美しい歌でもあります。
のどかな叙情性に溢れた名曲だと思います。
大学の先輩であり、カラオケ仲間でもある日経新聞の鈴木慎一さんがよく歌っていたことを思い出しました。
鈴木さんにも、しばらくお会いしていないので、会いたいです。


そして、最後はわれらが桑田佳祐の「悲しい気持ち」です。
恋の終わりを切なく歌い上げています。
最初の「夏の女神に最後のキスを」から、そこはかとない「悲しみ」が漂っています。
また、わたしは、「just a man in love」というサビが大好きです。
カラオケで歌っていると、癒されるような気分になります。


ブログ「平和の琉歌」にも書きましたが、桑田佳祐は「ヤマトンチューが作ったにしては良い歌」と沖縄の人たちに言わせました。
それぐらい、ウチナンチューになりきって、曲を作ったのでしょう。
昨日は、きっと彼も、悲しい気持ちになったのではないでしょうか。
「悲しみ」という感情は、人間にとって非常に大切なものです。
仏教の「慈悲」は、「慈しみ」と「悲しみ」が合わさった言葉です。
他人の悲しみに共感することは、仏のこころに通じるのです。
そして、葬儀とはまさに共感の場に他なりません。
こんな、人間同士の「こころ」が共感しあうセレモニーが要らないはずがありません。


2010年5月29日 一条真也