涙のうた♪

一条真也です。

すっかり夏ですね!
今日は、久しぶりにプールで泳ぎました。
なんだか、もっとサザンの歌が聴きたくなりました。
サザンオールスターズの歌は、いずれも桑田佳祐が作詞しています。
そして、そのキーワードの一つとして「涙」があげられます。
タイトルにも「涙」が入ったバラードに「涙のキッス」があります。
サザン初のミリオン・セラーとなった名曲です。
「いつも笑った思い出だらけの二人にも、夜風がそっと恋の終わりを告げる」という歌詞が切なくて、心に残ります。
サザンと同じアミューズの所属で、桑田サンの弟分である福山雅治のカバーもいいですよ。


次に、「涙の海で抱かれたい」も忘れられません。
TVドラマ「僕だけのマドンナ」の主題歌でしたが、わたしは主演の長谷川京子の大ファンでした。この頃のハセキョーは本当に可愛かったですねぇ〜。(笑)
この歌はよくウクレレで歌いましたが、次女も幼少の頃に気に入って、よくわたしの書斎でウクレレを弾きながら一緒に歌ったことを思い出します。
また、ブログ「新茶の恵み」で紹介した丸島園の専務である丸嶋宗紀君の結婚披露宴でも歌いました。
そのときもウクレレを弾きながらのパフォーマンスでしたが、新郎も飛び入りで一緒に歌い始め、大いに盛り上がったことを記憶しています。


最後に、紹介するのは、永遠の名曲「TSUNAMI」です。
タイトルにこそ「涙」という文字は出てきませんが、この歌のテーマは明らかに「涙」。
そもそも、「TSUNAMI」というのは心の津波であり、号泣のメタファーだと思います。
最後のフレーズは、「好きなのに泣いたのは、なぜ」、そして「思い出は、いつの日も雨」です。この「雨」も「涙」のメタファーであることは言うまでもありません。
「TSUNAMI」こそは、「涙」を歌った最高の名曲なのです。


この歌には、「人は涙見せずに大人になれない」というフレーズも出てきます。
この「涙」とは「思いやり」そのものではないかと、わたしは思います。
アンデルセンは、涙は「世界でいちばん小さな海」だと言いました。
そして、わたしたちは、自分で小さな海をつくることができます。
その小さな海は大きな海につながって、人類の心も深海でつながります。
たとえ人類が、宗教や民族や国家によって、その心を分断されていても、いつかは深海において混ざり合うのです。
ブッダの「慈悲」、孔子の「仁」、イエスの「愛」は、つまるところ他者への「思いやり」であり、それを形にしたものが「涙」なのかもしれません。
「涙」について、わたしは『涙は世界で一番小さな海』(三五館)という本を書きました。
よろしければ、夏の読書としてお読み下されば幸いです。


             人間は、自分で小さな海をつくることができる


2010年7月19日 一条真也