双葉の里

一条真也です。

中津から、今度は宇佐に向かいました。宇佐紫雲閣などを視察するためです。
途中で双葉山の記念館のある「双葉の里」に寄りました。
横綱白鵬が62連勝を続けており、今度の九州場所双葉山の持つ史上最多の69連勝を超える可能性があります。
そのため、近く、白鵬が当地を訪れ、双葉山の偉業を偲ぶプランがあるそうです。


                    双葉山の生家の前で

                    双葉の里の玄関前で


言うまでもなく、双葉山定次は大相撲史上で最高の名横綱と尊敬されている力士です。
史上最多・前人未到の大記録である69連勝は、今後の白鵬の記録に関わらず、不滅であると確信します。なぜなら、双葉山が活躍した昭和の初期は現在よりも場所数や取組み数などがずっと少なかったため、現在の成績とは単純に比較できないからです。
双葉山の生家と隣接して、「双葉の里」は建っていました。


                     双葉山像の前で

                   手形を合わせてみました


入口正面には大迫力の双葉山像があります。
また、序二段から親方までの立姿がズラリと並び、手形合わせもできます。
化粧廻しなど現役時代の品々、当時の新聞記事や写真も展示されています。
そして、双葉山にまつわるエピソードがパネル付きで紹介されていました。
じつは、わたしは中学の頃、相撲部屋に入門しようかと本気で考えたぐらい力士に憧れていました。そして、最も好きな力士が双葉山、次いで雷電太刀山でした。
ですから、この「双葉の里」を非常に興味深く見学しました。


                    興味深く見学しました

                   素晴らしい求道者でした


とにかく双葉山は日本一の人気者でした。また、「相撲道」を追求する求道者でした。
引退後は時津風理事長として角界の近代化を押し進めました。
「目標」について述べた彼の言葉に触れると、身が引き締まる思いがします。
本当に、双葉山には「横綱の品格」、そして「人間の品格」がありました。
スキャンダル続きの大相撲の現状を双葉山が見たら、果たして何と言うでしょうか。


2010年10月26日 一条真也