カレンダー文化

一条真也です。

出張から戻った社長室には、いつも、いろんな物が届いています。
注文していた本やDVDやCD、冠婚葬祭の返礼品、各種の贈答品、それから読者の方からの花やプレゼントなど。今日は、それらと一緒にカレンダーが3本届いていました。



                   各社から届いたカレンダー


伊藤忠商事東急エージェンシー九州電力の各社から送られてきたものです。
カレンダーが届くと、「ああ、もう年末だなあ」という実感が湧いてきます。
カレンダーとは、英語の“calendar”からの借用語です。
毎月の最初の日を意味するラテン語“kalendae”に由来するそうです。
日本では、いろんな企業が趣向を凝らしたオリジナルのカレンダーを製作して、年末にそれを関係者に配るという文化があります。
伊藤忠商事さんは、日本画家・神坂雪佳の作品によるカレンダーです。
一条真也の母」こと伏見貴子さんが送ってくれた東急エージェンシーは、五島美術館の収蔵作品のカレンダーです。
そして、九州電力さんは、西島伊三雄による叙情的な絵画のカレンダーです。
それぞれ素晴らしいカレンダーですが、わたしは四季のある日本だからこそ、百花繚乱のカレンダー文化が花開いたのではないかと思います。
日本人は、季節、すなわち時の流れを非常に大切にする国民なのですね。


                 それぞれ素晴らしいカレンダーです


わが社もオリジナル・カレンダーを毎年作って、お配りしています。
ブログ「平成23年『庸軒ごよみ』」で紹介した短歌カレンダーのことですね。
嬉しいことに、多くのお申し込みをいただき、すべて配送させていただきました。
今日、「庸軒ごよみ」をお送りした方から、お便りが届きました。
その手紙には、次のような一文がありました。
「陰暦カレンダーを十数年活用してきた私にとって 月の満ち欠け 六輝 二十四節気が記載されている暦は 実用性が高く なにより社長様の道歌 書体センス 和を尊ぶデザインで添えられた季節の花など 益田鈍翁が光悦の茶碗 乙御前を評して たまらぬものなり ともらしたように まさに たまらぬものです 作成に尽力されたスタッフの皆様にも感謝申し上げると共に 社長様のもと 天下布礼の仕事に日々関与されていることに対して羨望するばかりです」
過分な評価に恐縮してしまいますが、最後に次のような短歌まで詠んで下さいました。
「業界の王道歩む言霊は 天下布礼をおいてほかなし」
わたしも、これには一本取られたというか、いや参りました!(笑)



それにしても、世の中には教養のある方がいらっしゃるものですね。
この方は、どうやら互助会業界の方のようですが、わが社の「天下布礼」を応援していただき、まことに嬉しく、ありがたく思いました。
論語』に、「徳は孤ならず。必ず鄰(となり)あり。」という言葉があります。
「徳を求める者は孤立しない。きっと仲間ができる」といったような意味ですが、わたしはこのH・Nさんという方の手紙を読んで、この言葉を思い浮かべました。
また、手紙と一緒に、H・Nさんの故郷のお菓子がたくさん同封されていました。
天下布礼に励まれるみなさんでどうぞ」と添え書きがありましたので、遠慮なく、スタッフに配らせていただきました。カレンダーのプレゼントが予想外の心の交流を生み、とても豊かな気分になれました。H・Nさん、どうも、ありがとうございました。
なお、「庸軒ごよみ」は12月末まで希望の方にプレゼントいたします。
わたしのHPの「平成23年 庸軒ごよみ」プレゼントをクリックして下さい。


                  希望者にプレゼントいたします


2010年12月5日 一条真也