有縁社会のつくり方

一条真也です。

東京に来ています。
四谷で三五館の方々とランチ・ミーティングしました。
出版界の丹下段平」と「出版界の青年将校」にもお会いしました。
隣人の本ですが、『隣人の時代 〜有縁社会のつくり方』というタイトルに仮決定しました。今回は上製本で、3月の刊行になります。今年は「無縁社会」が流行語でしたが、この本が話題となり、ぜひ来年の流行語は「有縁社会」になることを願っています。


                 「財界九州」2011年新年号より


さて、九州を代表する経済誌「財界九州」の2011年新年号が送られてきました。
例年通りに、九州財界の経営者たちが1ページずつ紹介されています。
わたしは2001年10月に社長に就任しました。
そして、2002年新年号から掲載していただいています。
まだまだ若輩者ですが、早いもので、今回で10年目の掲載ということになります。



いつも父である佐久間進サンレーグループ会長と一緒に掲載されているのですが、年ごとに掲載の順序が繰り上げられてきており、身の引き締まる思いです。
わたしの今年のタイトルは、「隣人祭りや婚活塾などで『有縁社会』築く」です。
わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする「有縁」づくりの試みなのです。

 
                  掲載された経営者の一覧


いま、「もう血縁や地縁に期待するのは無理なので、日本人は新しい縁を探さなけれなならない」といったような発言をする文化人がたくさんいます。
たしかに、今後は趣味の縁である「好縁」や、ボランティアなどで志をともにする「道縁」などの存在が重要になってくると思います。しかし、それよりも、まずは崩壊しかかっている「血縁」や「地縁」を再生することが最優先なのではないでしょうか。
わたしたちは、「血縁」や「地縁」をあきらめてはならないのではないでしょうか。



「遠い親戚より近くの他人」という諺があります。でも、孤独死や無縁死を迎えないためには「遠い親戚」も「近くの他人」もともに大切にしなければなりません。
そのための冠婚葬祭であり、隣人祭り、婚活塾であると思っています。
無縁社会」という言葉は、呪いです。「有縁社会」という言葉は、祈りです。
わたしたちが迎えるべき社会は、もちろん、有縁社会です。
わが社は、そのためのお手伝いをしたいと願っています。
そして、来年こそは、その正念場だと考えています。


                 「財界九州」2011年新年号より


なお、同誌には佐久間会長も「“光輝高齢者”として、人間完成目指す」というタイトルで登場しています。まさに光輝く満面の笑みをたたえています。
いやあ、今年は会長の笑顔に完敗ですね(笑)。
毎年、同誌には親子で掲載していただき、本当に感謝しています。


2010年12月21日 一条真也