「被災者の皆様に」

一条真也です。

今日の「平成心学塾」では、わたしの前に佐久間進会長が話をしました。
自身の震災体験をはじめ、いろいろな話題が出てきました。
その中で、佐久間会長が東京で柴田トヨさんに会ったという話をしました。


                     「産経ニュース」より


柴田トヨさんは、ブログ『くじけないで』で紹介した大ベストセラー詩集を書かれた99歳の女流詩人です。会長は、柴田さんのことを「光輝高齢者とは、あの方のことだ」と絶賛していました。柴田さんの詩の一つひとつが心に沁みるそうです。
柴田さんといえば、本日の産経新聞東日本大震災の被災者に向けた詩を寄せられたそうです。「産経新聞」によれば、トヨさんは150万部のベストセラーとなった詩集の印税から100万円を寄付したいと話しておられるとか。トヨさんは宇都宮市に1人でお住まいですが、震災当日は震度6強の地震に見舞われました。家財が散乱するなどしたそうですが、トヨさんはちょうど入浴中で看護師さんと一緒だったため、無事でした。
トヨさんの詩は「被災者の皆様に」という題名がついています。
Web版「産経ニュース」でも読めますが、心を打つ素晴らしいメッセージとなっています。
最後の「くじけないで!」も力強いですが、わたしは、もうすぐ天国に行く自分が「日射しとなり、そよ風になって皆様を応援します」という言葉に感動しました。
1人でも多くの方に読んでいただきたいので、ここに転載させていただきます。



「被災者の皆様に」          
                               柴田トヨ
 
あぁ なんという
ことでしょう
テレビを見ながら
唯(ただ)手をあわすばかりです


皆様の心の中は
今も余震がきて
傷痕がさらに
深くなっていると思います
その傷痕に
薬を塗ってあげたい
人間誰しもの気持ちです
私もできることは
ないだろうか? 考えます
もうすぐ百歳になる私
天国に行く日も
近いでしょう
その時は 日射しとなり
そよ風になって
皆様を応援します


これから 辛い日々が
続くでしょうが
朝はかならず やってきます
くじけないで!



2011年3月17日 一条真也