全互連総会

一条真也です。

東京に来ています。
17日、全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の総会が開催されました。
いわゆる互助会の全国団体ですが、わたしは副会長を務めています。
本当は岩手県盛岡市で開催予定だったのですが、東日本大震災の被害で不可能となり、今回は東京・亀戸の結婚式場「アンフェリシオン」で開催されました。


                  会場の「アンフェリシオン」前で


全互連は、冠婚葬祭互助会の保守本流です。
冠婚葬祭互助会とは、その名通りに「相互扶助」をコンセプトとした会員制組織です。
終戦直後の1948年に、西村熊彦という方の手によって、日本最初の互助会である「横須賀冠婚葬祭互助会」が横須賀市で生まれました。
そして、横須賀から名古屋へ、さらには静岡へと、全国に広まっていきました。
いわゆる「平安閣グループ」と言われている互助会集団が全互連なのです。
全互連には「互助会訓」という5つの理念があります。以下の通りです。
1.全互連の責任ある一員という連帯の心
1.会員の手となり足になるという親切の心
1.幸せの輪をひろめようという努力の心
1.常に笑顔で応対するという感謝の心
1.互の幸せのためにという互助の心


                 通じ合う互助の心が日本を救う!

                    全互連総会のようす


今こそ、日本には相互扶助の精神が求められています。冠婚葬祭互助会のルーツは、実はきわめて日本的文化に根ざした「結」や「講」にさかのぼります。
「結」は、奈良時代からみられる共同労働の時代的形態で、特に農村に多くみられ、地域によっては今日でもその形態を保っているところがあります。
一方、「講」は、「無尽講」や「頼母子講」のように経済的「講」集団を構成し、それらの人々が相寄って少しずつ「金子」や「穀物」を出し合い、これを講中の困窮者に融通し合うことをその源流としています。このような「結」と「講」の2つの特徴を合体させ、近代の事業として確立させたものこそ、冠婚葬祭互助会というシステムなのです。
日本的伝統と風習文化を継承し、「結」と「講」の相互扶助システムが人生の二大セレモニーである結婚式と葬儀に導入され、互助会は飛躍的に発展してきました。
今日の全互連第53回定期総会では、「通じ合う互助の心が日本を救う!」という言葉が大きく掲げられていました。未曾有の国難を乗り越えるためのスローガンです。
まさに、互助会の精神である「相互扶助」が日本再生の鍵となっています。
今日の総会では、最初に東日本大震災の犠牲者の方々をはじめ、業界関係の物故者の御冥福をお祈りして、全員で黙祷が捧げられました。


                     懇親会のようす



全互連総会の懇親会といえば、いつもは華やかな余興が名物なのですが、今回は自粛ということで余興ゼロでした。また、観光やゴルフなどのアフター・プログラムを楽しみにされておられる方も多いのですが、こちらも当然ながら自粛。
その結果、情報交換を目的とした懇親会のみの開催となりました。
懇親会では、互助会第1号の「横須賀冠婚葬祭互助会」を創業者された西村熊彦氏のお孫さんである(株)横須賀冠婚葬祭互助会の西村社長にもお会いできました。
西村社長とは数年前の業界のモロッコ&パリ視察でも御一緒させていただき、お世話になりました。非常に大らかで、人間性が素晴らしい方です。



また、(株)名古屋冠婚葬祭互助会の圡田社長ともゆっくりお話できました。
わたしが最も尊敬する互助会人である故・圡田三次郎氏のご長男です。
わたしはお父様の三次郎氏には大変お世話になりました。わが社が最大の苦境にあったときにも、「がんばれよ」といつも励まして下さり、心より感謝しております。
また、わたしの父である佐久間進は、圡田社長のお祖父さんである故・山本信嗣氏を尊敬していました。「相互扶助」の精神が今も生きている名古屋冠婚葬祭互助会さんは「互助会の中の互助会」であり、わが社の最大の目標です。
なお圡田社長は、わたしと同じく、全互連の副会長を務めておられます。



もう1人の副会長である(株)ライフシステムの小泉社長ともお話しました。
小泉社長は大変な読書家で、わたしの著書もよく読まれ、いつも励まして下さいます。
ちなみに、圡田社長も小泉社長も、この「一条真也のハートフル・ブログ」をよく読んで下さっているそうです。本当に、ありがたいことです。励みになります!
また、懇親会に参加されていた中日映像出版の岸会長が、 自身のブログでわたしのことを紹介してくれました。岸会長は、神社の神職の資格も持つ多才な方です。
わたしのブログを愛読されているそうで、わたしのことを「ブログの天才作家」と表現してくれました。いやもう、穴があったら入りたい心境です。
その他にも、多くの協力会社の方々が懇親会に参加されていましたが、かなりの数の方がわたしのブログを読んで下さっていることを知りました。
また、『葬式は必要!』『ご先祖さまとのつきあい方』(ともに双葉新書)、『隣人の時代』(三五館)などを読んで下さっている方も多く、感激しました。
まさに、業界の仲間とは「こころの隣人」であると感じました。



今夜は、全互連の仲間と大いに語り合い、大いに飲みました。
そして、「助け合い」が人類の本能であることを確認しました。
今後ますます、互助会の社会的重要性が高まっていくような気がします。
通じ合う互助の心が日本を救う!


2011年5月18日 一条真也



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