岡村ちゃんは天才

一条真也です。

岡村靖幸という人を知っていますか? ニックネームは「岡村ちゃん」です。
故・尾崎豊や吉川晃司と同じ1965年生まれのロックミュージシャンです。
生前の尾崎豊とは大親友だったそうです。また、音楽プロデューサーとして吉川晃司にも楽曲を提供しています。その岡村ちゃんに、わたし、最近ハマッています。


ブログ「恋とマシンガン」ブログ「すげえぞ、須藤元気!」などにも書いたように、わたしは突如として、あるミュージシャンの存在を知ってハマることがあります。それは、すでに有名であるにもかかわらず、わがアンテナには引っ掛からなかった人が多いです。
この岡村ちゃんは「和製プリンス」などと呼ばれて、一世を風靡したそうです。
65年生まれといえば、完全にわたしと同世代ですが、彼の活躍は知りませんでした。
マイケル好きのわたしは、プリンスそのものがあまり好きではありませんでした。
それで、岡村ちゃんをアンテナが捕らえきれなかったのかもしれません。



じつは、彼は3度にわたって覚醒剤の使用で逮捕されています。
そして、3度にわたって復帰も果たしているわけです。
最新作である「ぶーしゃかLOOP」の動画を見て、わたしは仰天しました。
岡村靖幸公式サイト」のトップにも登場する動画ですが、じつに凄い作品です。
もう、間違いなく天才だと思います。日本に、こんなロックの天才がいたとは!


最近になって彼を知ったのは、2つの偶然が重なったからでした。
1つは、わたしの大好物である(笑)コンビニマンガの最新刊を読んだこと。
囚人は見た! 有名人刑務所体験記』に、彼の収監生活が書かれていたのです。
もう1つは、ブログ「孤立死と孤独死」に書いたように今月7日に亡くなったとされる故・山口美江さんが岡村ちゃんのシングル「だいすき」のPVに出演していることをネットで知ったこと。山口さんは妖艶な美女役で、チョコレートを食べながら出演しています。
スタイルも抜群で、この頃の山口さんは本当に美しかった!


「だいすき」では、岡村ちゃんはダンスも披露しています。
彼は歌中で「シンガーソングライターダンサー」と自称しています。その独特のダンスは観る者に強い印象を与え、ライブ・パフォーマーとしての評価も高いそうです。
もともと、彼は無名時代に渡辺美里のレコーディングにコーラスで参加していましたが、空き時間に踊っていたダンスをプロデューサーから評価され、それがシンガーとしてのデビューにつながったほどなのです。しかし、「だいすき」のPVで観た彼のダンス・パフォーマンスは、80年代後半の「あの頃」の雰囲気はよく伝わってくるものの、はっきり言って「ださいな」と思ってしまうものでした。



あの頃、わたしは六本木に住んでいたことがあり、ディスコ通いをしていました。
詳しくは、ブログ「君の瞳に恋してる」をお読み下さい。
当時、一流のダンス・パフォーマンスにも多く触れてきました。そのわたしには、「だいすき」で披露されているようなダンスは田舎臭く感じられたのです。
しかし、そんなわたしの観方が一変したのは「どぉなっちゃってんだよ」のPVをみてたときです。外人ダンサーを従えて踊る岡村ちゃんのダンスは本物でした。
ある意味、彼のダンスは現在のEXILEにも通じているような気がします。
腰をくねらすセクシー・パフォーマンスは「ミッチー」こと及川光博も連想させます。


彼の代表作の1つに「カルアミルク」があります。まさに、わたしが六本木で遊んでいた時期、つまり「バブル前夜」の六本木を歌った曲です。
歌の中に「ファミコン」とか「ディスコ」とか「レンタルのビデオ」とかいった単語が登場しますが、それらはすべて消えてしまいました。時間の流れの速さには呆然としてしまいますが、そのメロディーは懐かしい印象も与え、新しい印象も与えてくれるものです。
つまり、普遍性のようなものを感じさせてくれます。「六本木で会おうよ」というフレーズが、わたしのハートにヒットして、泣かせてくれました。
「カルアミルク」のYouTube動画には、巨漢の歌手が出てきます。この人は、おやじダンサーズともパパイヤ鈴木とも関係がありません。そう、岡村ちゃんその人です。
ストレスのせいか、岡村ちゃんは一時期ずいぶん肥大化したようです。
でも、最新の「ぶーしゃかLOOP」を見ると、またスリムになったようですね。



岡村靖幸。彼は、間違いなく天才だと確信しました。
岡村ちゃん、これまで、あなたのことを知らなくてゴメンね。
あなたは天才です。これからも、才能あふれる音楽を作って下さいね。
もちろん、ムショではなくシャバで・・・・・。


2012年3月18日 一条真也