世界平和パゴダ再訪

一条真也です。

ブログ「世界平和パゴダ」で紹介した寺院は、日本における上座部仏教の唯一の拠点です。今日は、それを管理する宗教法人の関係者の方々と一緒に、世界平和パゴダを訪れました。わたしにとっては、今年3月3日以来の訪問です。


関係者のみなさんと門の前で

パゴダの前で、佐久間会長と



前回は閉鎖されたパゴダ内に入ることはできませんでしたが、今回は宗教法人の代表役員を務める方に鍵を開けていただいて、中に入ることができました。
生まれて初めて入るパゴダは、素晴らしい聖なる空間でした。
まず最初に、わたしは黄金の仏像が置かれている祭壇に向かって合掌しました。


まずは祭壇に向かって合掌しました

黄金の仏像が置かれている祭壇

初めてパゴダの中に入りました



三方に貼られているステンドグラスには孔雀が描かれており、じつに見事でした。
また、ブッダの生涯を描いたビルマの仏教画がたくさん飾られていました。
この空間にいるだけで、ブッダの息吹に触れているような気がしました。
それもそのはず、パゴダの下には仏舎利が納められているそうです。
そう、ここは日本で唯一の仏舎利を有する上座部仏教の聖地なのです。
今日はサンレーグループ佐久間進会長と一緒の訪問でしたが、わたしたち父子ともども、なんとか、この貴重な宗教施設の再開に向けて尽力したいと心から思いました。


ステンドグラスが見事でした

ビルマの仏教画も素晴らしかったです



また、わたしは世界平和パゴダを見上げながら、「月」のイメージを強く感じました。
上座部仏教とは、ブッダの本心に近い仏教であると言えると思いますが、ブッダは満月の夜に生まれ、満月の夜に悟りを開き、満月の夜に亡くなったそうです。
ブッダは、月の光に影響を受けやすかったのでしょう。
言い換えれば、月光の放つ気にとても敏感だったのです。
わたしは、やわらかな月の光を見ていると、それがまるで「慈悲」そのものではないかと思うことがあります。ブッダとは「めざめた者」という意味ですが、めざめた者には月の重要性がよくわかっていたはずです。「悟り」や「解脱」や「死」とは、重力からの解放に他ならず、それは宇宙飛行士たちが「コズミック・センス」や「スピリチュアル・ワンネス」を感じた宇宙体験にも通じます。ミャンマーをはじめとした東南アジアの仏教国では、今でも満月の日に祭りや反省の儀式を行います。
仏教とは、月の力を利用して意識をコントロールする「月の宗教」かもしれません。
初めて世界平和パゴダの中に入ったわたしは、そんなことを考えました。
この世界にも誇れる「月の寺院」が一日も早く再開されますように・・・・・。


世界平和パゴダにて


2012年8月21日 一条真也