沖縄総合朝礼

今朝、サンレー沖縄の総合朝礼が行われました。
150名近くの社員が「マリエールオークパイン那覇」に集まりました。
鳩山首相は黄色のかりゆしで不興を買ったようですが、わたしはベージュのかりゆしを着て臨みました。


                  サンレー沖縄の総合朝礼


わたしは、日本が無縁社会化していること、逆に沖縄には有縁社会が生きていること、それゆえに本土は今こそ「沖縄復帰」しなければならないことを語りました。
そして、「天下布礼」の志を社員の前で示しました。
日本の無縁社会を防ぐのは、「有縁社会・沖縄から」と訴えました。


                  沖縄から「天下布礼」を!


早いもので、沖縄で冠婚葬祭の会社をスタートしてから、37年が経過しました。
わが社は北九州を本拠地に全国展開してきましたが、特に沖縄の地に縁を得たことは非常に深い意味があると思っています。
というのは、サンレーの社名には3つの意味がありますが、そのどれもが沖縄と密接に関わっているからです。
まず、サンレーとは「SUN―RAY(太陽の光)」です。
沖縄にはきわめてユニークな太陽洞窟信仰というものがあります。
首里から見て東の方角にあるため、久高島が太陽の生まれる島、つまり神の島とされたようです。久高島から昇った太陽は、海の彼方にある死後の理想郷ニライカナイに沈むといいます。
わたしは葬祭会館とは魂の港としてのソウル・ポートであり、ここから故人の魂はニライカナイへ旅立っていくと思っています。



次に、サンレーとは「産霊(むすび)」です。
「生命をよみがえらせる」という意味です。
産霊の最大の舞台といえば、祭りです。
沖縄は「祭りの島」と呼ばれるほど、祭礼が多いですね。
産霊は「生命そのものの誕生」も意味します。
沖縄は出生率が日本一です。
15歳以下の年少人口率も日本一で、まともな人口構造は日本で沖縄だけなのです。
沖縄の結婚式を見ると、お腹が大きい花嫁さんが非常に多い。
つまり、「できちゃった結婚」がとても多いわけです。
「責任を取る」という意味でも、これは素晴らしいことだと思います。
沖縄の男性は責任感が強い!(笑)



そして、サンレーとは「讃礼(礼の心を讃えること)」です。
言うまでもなく、沖縄は守礼之邦。
礼においても最も大事なことは、親の葬儀であり、先祖供養です。
沖縄人ほど、先祖を大切にする人はいません。
沖縄の人は、先祖の墓の前で宴会を開きます。
先祖と一緒にご飯を食べ、そこは先祖と子孫が交流する空間となるわけです。
子どもの頃から墓で遊ぶことは、家族意識や共同体意識を育ててくれます。
これは今の日本人に最も欠けているものであり、ぜひ本土の人々も見習うべきです。



わたしは、沖縄が大好きです。
沖縄の地で37年間、冠婚葬祭業を続けてこられたことを心の底から誇りに思います。
そして、沖縄には本土の人間が忘れた「人の道」があり、それこそ日本人の原点であると思います。
今こそ本土は「沖縄復帰」すべきではないでしょうか。
ぜひ、「無縁社会」を乗り越える波を沖縄から起こしたいと思います。
最後には、わが社恒例の「和のこえ」で、全員で手をつないで「がんばろう!」を3回唱和して総合朝礼を終えました。


                  最後は「がんばろう!」の三唱で


2010年5月28日 一条真也