イエスの言葉

一条真也です。

ブッダに続く聖人は、イエス・キリストです。
今月25日のクリスマスは、イエスの誕生日だとされています。
世界宗教であるキリスト教の開祖であり、西洋世界全体にものすごい影響を与えました。まさに、「人類史上最大のスーパースター」と呼んでもいいでしょう。


                     イエスは何を語ったか


エスは、紀元前四世紀頃にガリラヤのナザレに生まれ、30歳の頃にヨハネの洗礼を受けました。その後、「神の国は近づいた」と新たな宣教を開始しました。
エスモーセの律法を尊重するとともに、安息日に病人を癒したりしました。
そのために、保守的な律法学者やパリサイ派と対立することになります。
ペテロをはじめとした12大弟子を選んだイエスは、ユダヤ教の指導者層を批判した結果、ユダヤ人に捕らえられ、ローマ提督ピラトによって十字架刑に処せられました。
しかし、3日後にイエスが復活したとの信仰が弟子たちに生まれ、彼こそメシア(救世主)としての主キリストであると信じられたのです。



では、イエスの言葉を紹介したいと思います。なお、( )内は『新約聖書』の出典名です。
「人にしてもらいたいことを人にもしなさい。」(ルカ伝)
「敵を愛し、あなたを憎む者に親切にしなさい。あなたをののしる者を祝福し、侮辱する者のために祈りなさい。上着を奪われたら、下着を与えることさえ拒んではならない。求める者には誰にでも与えなさい。誰かがあなたの物を奪っても、取り返そうとしてはならない。」(ルカ伝)
「剣をさやに収めなさい。剣を手にする者は皆、剣によって滅びるだろう。」(マタイ伝)
「戒律にある通りである。『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、だまし取るな、父母を敬え』」(マルコ伝)
「天の王国は、畑にまかれた辛子の種のようなものだ。種の中でも最も小さいが、成長すると大きな茂みを作り、やがて木になって、空の鳥が枝に巣を作るほどになる。」
(マタイ伝)
「町へ入って、人々に歓迎されなかったら、通りに出てこう言いなさい。『この町のものは、足についたほこりに至るまで払い落として、あなた方に返す』」(ルカ伝)
「あなた方の天の父は、悪しき者の上にも善き者の上にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせて下さる。」(マタイ伝)
「富を持つ者が神の国に入るのは何と難しいことだろう! 裕福な者が神の国に入るより、らくだが針の穴を通る方がまだたやすい。」(マルコ伝)
「狭き門より入れ。破滅に至る門は広く、道が平らなので、そこに入る者は多い。生命に至る門は狭く、道も険しいので、そこに入る者は少ない。」(マタイ伝)
「一粒の麦が地に落ちて死ねば、多くの実を結ぶ。」(ヨハネ伝)


2010年12月1日 一条真也