さずかり婚

一条真也です。

金沢にいます。これから小松空港に行って、福岡に戻ります。
厚生労働省の発表によると、2009年中に最初の子どもを産んだ女性の25・3%。
じつに、4人に1人が結婚前に妊娠していたそうですね。


                  12月10日付「読売新聞」


いわゆる「できちゃった婚」ですが、最近では「さずかり婚」などとも呼ばれていますね。
言葉には魂が宿る「言霊」の視点では、アンラッキーなニュアンスのある「できちゃった婚」よりもハッピーな「さずかり婚」のほうがふさわしいかもしれませんね。



さずかり婚が若い人ほど多いのは納得できます。
10代の出産では、じつに81.5%に達しています。
それから、都道府県別では、やはり沖縄県が38.2%でトップでした。
わが社の結婚式場「マリエールオークパイン那覇」でも、お腹の大きい花嫁さんが多いので、じつは沖縄はもっと高率、少なくとも5割以上はあるようなイメージでしたので、ちょっと意外でした。ブライダルの現場の実感では、もっと多いような気がするのですが。
いずれにせよ、沖縄がトップなら、都道府県別の最下位は東京でした。
東京は日本で最も「無縁化」が進んでいますが、逆に沖縄は「有縁社会」の最高のモデルです。実際、沖縄の人々は日本中のどこよりも先祖と隣人を大切にします。



さずかり婚、大いに結構! どんどん男女が愛し合い、どんどん結婚し、どんどん子どもが産まれれば、結果として国が栄えることに通じるはずです。
昨日の講演で、わたしは「結婚は最高の平和である」と発言しました。
そして、子どもこそは平和の果実です!
詳しくは、拙著『結魂論』(成甲書房)をお読み下されば幸いです。


                  12月10日付「読売新聞」


もっとも、子どもができたことで生活が苦しくなるような社会であってはなりません。
蓮舫大臣は中学生から「子ども手当てはバラマキ」と言われたようですが、安易かつ一時的な現金のバラマキなどではなく、根本的に子育てしやすい社会づくりが求められると思いますね。いや、ほんとに。
わたしは、第3次ベビーブームの到来を願っています。


                   なぜ人は結婚するのか


2010年12月10日 一条真也