祝う心

一条真也です。

葬儀に参列した後、会社に寄りました。
社長室に入ると、海外出張で数日開けていたために多くの郵便物が届いています。
その中に、米寿祝賀会と結婚披露宴の招待状がありました。
米寿祝賀会は、元福岡シティ銀行頭取の四島司氏が本年1月でめでたく88才の米寿をお迎えになったお祝いです。四島氏は53年にわたる人生の半分を銀行家として、また九州・アジア経営塾の塾長としてご活躍された方です。わたしは若い頃に福岡シティ銀行主宰の勉強会「平成会」のメンバーとして、四島氏には大変お世話になりました。


シャボン玉せっけんの森田隼人社長と



結婚披露宴のほうは、シャボン玉石けん(株)の森田隼人社長がめでたく結婚されることになり、その披露宴の案内です。森田社長は北九州経済界の若手のホープで、独身イケメン社長として有名な人です。わが家のクリスマス・パーティーにも来られたことがあり、親しくさせてもらっています。先代の森田光徳氏が2007年にお亡くなりになられたとき、小倉紫雲閣で盛大に社葬が行われました。
その後、森田隼人氏の社長就任パーティーにも参加させていただきました。



四島司氏の米寿祝賀会は4月11日にグランド・ハイアット福岡で、森田隼人氏の結婚披露宴は4月15日にリーガロイヤルホテル小倉で行われます。
わたしは、両方とも万難を排して参加させていただこうと思います。
昨日まで、わたしはイスラム教国であるマレーシアにいました。イスラム教では、「祝い事に招待されたら、絶対に断らない」というのが人の道とされています。

わたしは、「おめでとう」という言葉が大好きです。そして、「祝う」という営み、特に他人の慶事を祝うということが人類にとって非常に重要なものであると考えています。 
なぜなら、「祝う」とは、他人の「喜び」に共感することだからです。それは、他人の「悲しみ」や「苦しみ」に対して共感する「見舞う」という営みの対極に位置するものですが、じつは両者とも他人の心に共感するという点では同じです。
よく、「他人の不幸は蜜の味」などといわれます。たしかに、そういった部分が人間の心に潜んでいることは否定できません。でも、だからといって居直ってそれを露骨に表現しはじめたら、人間終わりです。社会も成立しなくなります。他人を祝う心とは、まさに人間ならではの、最高にポジティブな心の働きだと思います。


孔子文化賞受賞の祝電も届いていました



社長室には祝賀会や結婚披露宴の招待状だけでなく、多くの祝電も届いていました。
ブログ「孔子文化賞受賞」を読まれた方々から届いた祝電です。
これを見て、わたしは嬉しいというより申し訳なさでいっぱいになりました。
そして、送って下さった方々に対して深い感謝の念が湧いてきました。
みなさん、本当にありがとうございました。



そう、「おめでとう」に対する答えは「ありがとう」なのです。ある意味で、「おめでとう」とは心のサーブであり、「ありがとう」は心のレシーブです。心のサーブとレシーブがたくさん応酬される社会こそ、心ゆたかな社会としてのハートフル・ソサエティだと思います。
わたし自身、これからも多くのサーブを放ち続けていきたいです。



   おめでとう 返す言葉は ありがとう すべての人よ心ゆたかに (庸軒)



2012年2月18日 一条真也