ユートピア追慕館

一条真也です。

葬礼歴史博物館を後にしたミッション一行は、次の目的地である「ユートピア追慕館」に向かいました。ここは、韓国で最大級の納骨施設で樹木葬も行っています。
葬礼博物館と同じく、わたしは5年前に一度訪れたことがあります。


ユートピア追慕館の外観

ホテルを思わせるロビー

館内全体に清潔感が漂っています

ピクニックもできる緑ゆたかな庭園



3つに別れた納骨堂には、本館に3万、別館に1万、最近出来たばかりの新館に1万の納骨スペースがあります。ホテルをイメージしたというロビーは清潔感に溢れ、施設内には花や彫刻がふんだんに置かれていて、さながら本物のホテルのようでした。
納骨堂というと、日本人に限らず暗いイメージを持つ人も多いですね。
しかし、このユートピア追慕館は「家族の憩いの場」をコンセプトとしており、施設の周辺は家族でピクニックができる緑ゆたかなガーデンとなっています。


キリスト教徒専用納骨堂

仏教徒専用納骨堂

一般の納骨堂



ユートピア追慕館のシンボルになているのは、キリスト教徒や仏教徒のための専用納骨堂です。前者にはダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、後者にはブッダと蓮の花と「千手経」の言葉が、上方に360度で描かれています。
ただ、以前来たときに比べ、両宗教の専用納骨スペースは空きが多いように感じました。一般の納骨スペースよりも高価なせいでしょうか。
納骨スペースは、一族で部屋ごと買い上げる場合もあるとか。
また、ソウル大学同窓生の納骨スペースというのもありました。
受験熱の高い韓国では、死後も「学縁」が生き続けるのでしょうか。


樹木葬エリアを望む

樹木葬の行われる場所

いろいろと説明を受けました



それから、ユートピア追慕館には「樹木葬」のエリアもあります。
現在、2万坪の広大な土地に2000本の木が植えられています。
樹木の種類はいろいろあって、それぞれ値段が違うとのことでした。支配人に聞くと、やはり樹木葬よりも一般の納骨のほうが人気があるそうです。
なお、ユートピア追慕館は、互助会も運営しています。
日本でも、互助会にぜひ納骨堂を運営してほしいという声は多いです。
いろいろと規制はありますが、さてさて、今後はどうなっていくでしょうか?


2012年4月27日 一条真也


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