今頃、永ちゃんに夢中!

一条真也です。

矢沢永吉・・・・・。その存在は、「完全無欠」「天上天下唯我独尊」「ご意見無用」の永遠のヒーローとして、日本のロック界に燦然と輝いています。「永ちゃん」の愛称で親しまれていますが、わたしはこれまで“永ちゃんワールド”が苦手でした。
正確に言うと、永ちゃんのファンの人々が苦手だったと言えるでしょう。
ずばり、ヤンキーの方々が多いような気がしていたのでございます。
ところが、ここ最近、永ちゃんが好きでたまらなくなってきました。今頃になって!


わたしが50歳を目前に控えてたことが関係あるのかないのか知りませんが、矢沢永吉ミック・ジャガーといった不良中年のアイドルが急にカッコ良く思えてきました。
論語』の「五十にして天命を知る」ではありませんが、「五十を前にして永ちゃんの魅力を知る」といったところでございます。いや、ほんとに。
おそらく、「東京の止まり木」ことカラオケ・スナック「DAN」にスタンドマイクが導入されたことが原因かもしれません。ブログ「スタンドマイク」に書いたように、わたしは永ちゃんの「時間よ止まれ」を歌い、1位の栄誉に輝きました。
じつは、この曲は昔から大好きでした。たしか資生堂のCMソングでしたが、とても爽やかで青い海が目に浮かんでくるようでした。「罪な奴さ、Ah〜パシフィック」という歌い出しから、もうリゾート気分になれましたね。永遠の夏の名曲だと思います。
ゲーテの不朽の名作『ファウスト』には、「時間よ止まれ、君は美しい」という有名な言葉が出てきます。恋人グレートヒェンに対して、ファウストが吐いた魂の叫びです。
永ちゃんが『ファウスト』を読んでいたのかどうかは存じません。
でも、理想の恋人に邂逅したとき、人は「時間よ止まれ」と言うのでございましょう。


CMソングといえば、コカ・コーラの「YES MY LOVE」も名曲です。
永ちゃんのファンは、クールスの時代のファンキーな歌を好む人が多いですが、わたしは「時間よ止まれ」や「YES MY LOVE」のようなバラードが大好きです。
この歌を歌う永ちゃんは、男から見ても、本当にセクシーですね。
また、コンサートでの身のこなしがスマートで、カッコいい!
永ちゃんの魅力は、じつはその姿勢の良さと所作の美しさにあるような気がします。
背筋をぴんと伸ばして歩く姿を見ていると、ウットリしてしまいますね。


そして、永ちゃんのバラードといえば、「チャイナタウン」も好きです。
この歌は、DANのマスターがスタンドマイクで歌ってくれたのを聴いて、知りました。
横浜の中華街を歌った曲ですが、切なくて甘いムードのナンバーになっています。
ブログ「横浜」に書いたように次女とともに、そしてブログ「横浜再訪」に書いたように長女とともに歩いた中華街。この曲を聴くと、それぞれの娘たちとの束の間の散策の様子、そこで交わされた他愛もない会話の内容などが思い出されます。



このブログ記事は、みなさんに読んでもらうためというより、わたし個人のために書きました。「時間よ止まれ」「YES MY LOVE」「チャイナタウン」の3曲のYouTubeを貼り付けて、いつでも気軽に聴けるようにするためです。
今年の夏は、この3曲を数え切れないほどたくさん聴く予感がするのでございます。


2012年5月26日 一条真也